関東でも珍しく、ほたほたと雪が降り始めたのでこの絵本を選びました😌❄️
10冊ある「松谷みよ子むかしむかし」シリーズの中の1冊です。
黒井健さんの絵がとても素敵で、しんしんと降り続く雪の中にほんわりと光る柔らかな灯りに心が温まります。そして、方言による文章は、読んでいる私自身も、聞いてくれている子ども達も、みんな一緒にすーっと物語の世界に引き込んでくれます。
お地蔵さんが6体並んでいるのは、仏教の「六道輪廻」という思想からきています。六道とは、生きるものすべてが輪廻転生する6つの道のことで、6体それぞれがその世界へ赴き、故人を苦しみから救済する役割を持っています。なので、よ~く見ると同じお地蔵さんに見えても、実は持っているものがそれぞれ違っていますよ♪(あ、因みに…六道→地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道です)
松谷みよ子さんの再話では、おじいさんとおばあさんに6人の子どもがいたけれど亡くなってしまっていたので、6体のお地蔵さんがその子どもたちに重なってみえるところもあり、松谷さん自身が後書きで「このお話は、子育ての難しかった時代の辛い思いを抱えて生きている、じいとばあのお話だと思います。寒かろ、と笠をかぶせる地蔵は死んだ我が子の姿だったのでしょう。」と書かれています。
私としては、じいとばあの優しくてあたたかく仲の良い会話のやりとりが好きです🤭
大晦日のお話なので、その頃に読み聞かせてあげるのもいいのかなと思います。方言や単語で一度では分からないものも多いかもしれませんが、小さな頃からぜひ親しんで欲しいなと思う日本の昔話です。
2006年 童心社
再話 松谷みよ子
絵 黒井健
